工場での取り組み

工場では、生産活動での節水、CO削減などをテーマに環境負荷低減のために、さまざまな活動をしています。また、地域社会とのコミュニケーションを大切にし、地域の小中学生を招待して環境の大切さを伝えたり、周辺地域の清掃活動に参加しています。

工場共通の取り組み

「ピースボトル」ラインに節水型冷却装置を導入

「ピースボトル」ラインに節水型冷却装置を導入

2012年に「カルピス」がプラスチックの新容器で発売される際、生産設備に節水型冷却装置を導入しました。
これは、中身充填後の製品を冷却する装置に、冷却水を循環させて使用するしくみを取り入れたものです。岡山工場、群馬工場で同時に導入したことで、従来の装置に比べて約80%の水を節減しています。

アンモニア冷凍機の更新

アンモニア冷凍機の更新

岡山工場、群馬工場は、2010年にアンモニアを冷媒にして冷却水を製造する冷凍機を更新しました。
この冷凍機は、自然冷媒のアンモニアを使用するため、オゾン層を破壊しないのはもちろんのこと、代替フロンを使用した場合と比較して省エネ設計のため、環境負荷低減に貢献します。また冷却水を循環させて使用することで節水効果があります。

環境報告・工場データ

カルピス(株)の工場では、事業活動で使用するエネルギー量を原単位で目標を定め、削減に取り組んでいます。

  • CO2排出量とCO2排出原単位(カルピス(株)2工場全体)
  • 用水使用量と用水原単位(カルピス(株)2工場全体)
  • 廃棄物発生量

岡山工場

岡山工場

1968年操業開始
「カルピスウォーター」、「カルピスソーダ」などのPETボトル飲料、「カルピス」(「ピースボトル」)、『カルピス(株)特撰バター』を生産しています。

  • 敷地面積

    72,037m2

  • 建築面積

    38,035m2

  • 製造設備

    アセプティックPETボトルライン(840本/分)、PETボトルライン(535本/分)、コンク飲料ボトルライン(200本/分)、バター生産ラインなど

アセプティックラインの導入

岡山工場のアセプティックライン
岡山工場のアセプティックライン

2015年3月に、岡山工場としては初めてのアセプティックPETボトルラインが生産を開始しました。
このラインは、製品を1分間に最大840本生産可能な大型設備でありながら、容器を成型するための高圧空気の使用量を大幅に削減する省エネ型の設備になります。あわせて低騒音型エアーコンプレッサーを導入するなど近隣の居住環境にも配慮しています。これからも新ラインの安定稼働、既存ラインのさらなる省エネの推進により岡山工場全体の原単位改善を目指していきます。

  • アセプティックライン:無菌充填製造ライン。高温殺菌とそれに伴う冷却水が不要

ボイラー長期停止後の起動方法の変更による省エネ

液化天然ガスのタンク
液化天然ガスのタンク

岡山工場では、飲料を製造する際の殺菌などに使用する蒸気のボイラーに天然ガス(LNG)を使用しています。お盆や年末年始の製造設備の停止時にはボイラーの燃焼を停止させて、蒸気の節約をしています。しかし、ボイラーを立ち上げる際に完全に冷え切った状態となり、安定した立ち上げが難しくなることから、事前に備蓄した蒸気をボイラー起動時の熱源として、長年利用してきました。
今回、LNGタンク内で気体化しているガス(BOG)を利用した給湯器を設置し、蒸気の備蓄を不要としたことにより、原油換算で年間20kL分の削減となりました。

特別高圧受変電設備の導入

2013年秋より、特別高圧受変電設備を導入しました。
発電所から送られてくる電力を受変電設備で受け入れることによって、発電所から工場までの送電による電力のエネルギーロスが少なくなり、電力の有効利用に貢献しています。

社員食堂厨房機器のガス化

社員食堂の厨房機器
社員食堂の厨房機器

社員食堂の厨房機器更新に合わせて、2012年に厨房機器の熱源をボイラー蒸気からLPガスへ変更しました。従来は、離れた場所で発生させた蒸気を食堂へ供給していたため、熱拡散が発生していました。LPガスの導入によりロスが少なくなり、原油換算にして年間で約55kLの削減となりました。

廃油のバイオディーゼル燃料化

2012年より、食堂から排出される天ぷら油などの植物性油の取引先を変更し、バイオディーゼル燃料として再生されています。
再生されたバイオディーゼル燃料は岡山市のごみ収集車90台、バス4台、重機その他の車両を合わせて100台以上の車両燃料として利用されています。

「サーベリックス」を用いた生ごみ処理機の導入

2013年秋より、堆肥化促進材「サーベリックス」を用いた生ごみ処理機の試験運用を開始しました。
導入後の食堂の生ごみ乾燥率が約20%改善され、廃棄重量が大幅に減少しています。

ビオトープ

ビオトープ
ビオトープ
ミズアオイ
ミズアオイ

岡山工場では、2003年に高梁川をモデルにした社員手づくりのビオトープの造成を行いました。ビオトープで絶滅危惧種等の貴重な動植物を育てることを通して、環境保全への理解を深めています。
2005年には、絶滅危惧種のミズアオイの栽培を始めました。最初の種子は岡山大学資源生物化学研究所より譲り受けたものです。
また、地域の子どもたちに環境の大切さと生命の尊さを伝える情操教育に役立てていただこうと、毎年総社市内の小学校に、ビオトープで育てたクロメダカを寄贈しています。
2014年は、12月に児童136名、教師5名にクロメダカを通じた環境への取り組みを伝えました。

  • ビオトープ:生物生息空間。さまざまな生き物がお互いに関係をもって暮らしていける空間

地域の清掃活動への参加

総杜市クリーン作戦の参加者
総杜市クリーン作戦の参加者

岡山工場では、地域の環境保全への貢献のため、ボランティアとして、地域の清掃活動に参加しています。
2014年は、6月と11月の総社市クリーン作戦、11月の高梁川流域一斉清掃に参加しました。

環境報告・工場データ

カルピス(株)の工場では、事業活動で使用するエネルギー量を原単位で目標を定め、削減に取り組んでいます。

  • CO2排出量とCO2排出原単位(岡山工場)
  • 用水使用量と用水原単位(岡山工場)

群馬工場

群馬工場

1972年操業開始
「カルピスウォーター」「アミールS」などのPETボトル飲料、「カルピス」(「ピースボトル」)、『カルピス(株)特撰バター』、飼料用生菌剤「カルスポリン」「ファインラクト」を生産しています。

  • 敷地面積

    135,960m2

  • 建築面積

    69,700m2

  • 製造設備

    コンク飲料・ボトルライン(500本/分)、小型PETボトルライン(500本/分)、アセプティックPETボトルライン2ライン(600本/分、720本/分)、バター生産ラインなど

アセプティックPETボトル第二ラインの導入

2014年3月に群馬工場では、小型のPETボトルから大型まで容器の内製化が可能なアセプティック(無菌充填)PETボトル第二ラインの稼働を開始しました。ライン増設に伴い既存の大型PETボトルラインを撤去しましたが、群馬工場全体での製造能力は年間約200万ケース増加しました。さらに新しい設備の導入によって、水使用量が大幅に削減され、工場全体での水原単位が年間で約8%削減しました。

コージェネレーションシステム

コージェネレーションシステム
コージェネレーションシステム

旧相模工場の生産終了に伴い、コージェネレーションシステム※1を2009年3月に群馬工場へ移設しました。電力会社からの購入電力は、発電および送電時のロスを含めたエネルギー効率が約38%であるのに対して、電力と発電時の排熱を同時に使用するコージェネレーションシステムは約70~80%と高効率であり、CO2排出量は年間で1,388tの削減効果※2があります。

  1. ※1コージェネレーションシステム:内燃機関、外燃機関等の排熱を利用して動力・温熱・冷熱を取り出し、総合エネルギー効率を高めるエネルギー供給システム。
  2. ※2コージェネレーションシステムを年間で7,200時間稼働した場合で試算。

緑のカーテン

緑のカーテン
緑のカーテン

群馬工場は、館林市地球環境課が呼びかけている『緑のカーテン』事業に2006年より参加しています。館林市は内陸なので夏は気温が高くなり、暑く感じられるため、毎年『緑のカーテンコンテスト』を行っています。群馬工場では、地域社会とかかわりながら、環境に良いことがしたいと考え、取り組みを始めました。
窓辺が葉で覆われて涼しくなり、室温は2~3℃下がるため、省エネに貢献しています。
2014年『緑のカーテンコンテスト』では、群馬工場は団体の部で最優秀賞に当たる市長賞を7年連続で受賞しました。カーテンとなる植物は、ゴーヤと夏らしさを感じられるアサガオを植えました。

ビオトープ

ビオトープ
ビオトープ

2007年4月に群馬工場で飼育していたクロメダカを『工場で造った広いビオトープで泳がせたい』という社員の熱意により、手造りのビオトープの造成を行いました。年々動植物が育ち、また閉鎖した相模工場から受け継いだホタルを放して飼育するなど、環境保全のほかに社員の憩いの場としても役立てています。
また、地域の皆さんに環境の大切さと生命の尊さを伝える情操教育に役立てていただこうと、市内の中学生を招待して工場見学や環境コミュニケーションを実施しました。

  • ビオトープ:生物生息空間。さまざまな生き物がお互いに関係をもって暮らしていける空間。

地域の清掃活動への参加

茂林寺沼の自然を守る会の参加者
茂林寺沼の自然を守る会の参加者

群馬工場では、地域の環境保全への貢献のため、ボランティアにより地域の清掃活動に参加しています。2014年は10月に実施された茂林寺沼の自然を守る会に参加しました。

環境報告・工場データ

カルピス(株)の工場では、事業活動で使用するエネルギー量を原単位で目標を定め、削減に取り組んでいます。

  • CO2排出量とCO2排出原単位(群馬工場)
  • 用水使用量と用水原単位(群馬工場)