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時代が求める「健康ニーズ」に応えるために 乳酸菌飲料発明 カルピス社〜創業 高度経済成長期 高齢者社会

日本初の乳酸菌飲料として

創業者・三島海雲が、脱脂乳を原料とし、当時の日本人の食事に不足していたカルシウムを加えることで栄養価値を高め、日本人の健康増進に役立つ乳酸菌飲料を完成させたのは1919年のこと。おいしくからだに良い飲み物として瞬く間に人々の間に広がり、国民飲料≠ニして愛されるようになりました。戦後、砂糖の統制が解除されカルピス社が本格的に生産を再開した当時、甘みのある飲み物が乏しい中で生産が追いつかないほどの売れ行きを見せ、幅広い世代の人々の心とからだの健康に貢献してきました。

多彩なおいしさ≠フ提供

多様化する人々の嗜好に合わせて、従来の乳酸菌飲料<希釈タイプ>にフルーツ果汁を加えて商品のバリエーションを拡充。1973年には、薄めずにそのまま飲める缶入りの乳性炭酸飲料を発売し、屋外で気軽に楽しめる飲み物として支持を得ました。同じく1970年代には、ストレート果汁飲料や栄養麦芽飲料の展開をスタート。その後も、乳酸菌飲料をお湯や牛乳で割って飲んだり、調味料・製菓材料として用いるなど、さまざまな楽しみ方の提案を進めました。
 食生活の変化に伴い栄養の偏りが意識される中、健康への新たな形での貢献として、発酵技術を活かした栄養補助食品市場へも進出しました。

乳酸菌研究の深化による心の健康価値創造への挑戦

消費者の健康志向が高まる以前から、カルピス社が取り組み続けてきたのが独自の発酵乳「カルピス酸乳」※1 の研究です。1960年代後半から、理化学研究所と共同で腸内フローラの研究に取り組み、その後「カルピス酸乳」の効能を研究する中でバイオジェニクス※2や乳酸菌がからだに働きかけてよい効果をもたらすことを解明してきました。1992年には、「ラクトトリペプチド(LTP)」※3が血圧を抑える作用があることを発見。1997年には特定保健用食品※4「カルピス酸乳/アミールS」を発売しました。2000年以降、抗アレルギー効果のある「L-92乳酸菌」やおなかの善玉菌を増やす「枯草菌(こそうきん)C-3102株」を活用したサプリメントを開発するなど、腸を介した健康維持に寄与しています。また長年培った微生物・発酵技術を活用し、飼料用生菌剤「カルスポリン」や堆肥化促進材「サーベリックス」を開発。地球環境負荷の低減につながる製品を提供し続けています。
このようにカルピス社では、科学的裏付けのある食品などの開発に取り組み、人の健康のみならず環境・社会への貢献にもつながる研究を進めています。さらに、乳酸菌飲料をつくって飲むことによる「高齢者のQOL(生活の質)向上」や「子どもの心の成長促進」、ストレスマネジメントに役立つ香りなど心の領域≠ヨと研究テーマを広げ、人々をより強くサポートし、健やかな暮らしへの貢献を目指しています。新たな健康価値創造に向けて挑戦を続けていきます。

※1 カルピス酸乳:「カルピス」のもととなる発酵乳。脱脂した生乳に、「カルピス菌」(乳酸菌と酵母)を加えて乳酸発酵させたもの。 ※2 バイオジェニクス:乳酸菌やそれらがつくり出したペプチドなどの成分による生体への直接的な働き。 ※3 「ラクトトリペプチド(LTP)」:ペプチドはアミノ酸が2個以上つながったものの総称。「ラクトトリペプチド」は乳から生まれた3つのアミノ酸がつながった2種類のトリペプチド(VPP、IPP)の総称で、血圧降下作用が認められている。 ※4 特定保健用食品:身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含み有効性や安全性が科学的に証明され、消費者庁により特定の保健の用途の表示が許可された食品。

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