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心とからだの健康をサポート カルピス社員からの回答
目指すべき姿

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DO

「カルピス」をつくる経験がもたらす健やかな心の成長≠ヨの影響

 

カルピス社は幼少期の「カルピス」をつくる経験の有無と現在の心の健康度≠フ関係について、2011年にWHO SUBIを用いて調査を実施しました。その結果、幼少期に「カルピス」を家族や友人と一緒につくった経験のある人は現在の心の健康度が有意に高いことが分かりました。これは「カルピス」をつくる経験が子どもの心の健やかな成長に貢献している可能性を示しており、「カルピス」を家族や友人とつくっていた人は良好な親子関係が築かれていたことも示唆する調査結果となりました。
子どものころに家族と一緒に楽しく過ごした時間は、かけがえのないものだと、私たちは考えています。得られた成果を広くお客さまにお伝えするとともに、今後はさらに、「カルピス」を通したコミュニケーションが幅広い年代の方々の心の健康に与える影響についても研究を進めていきます。

※ WHO SUBI:WHO(世界保健機関)が開発した、心の健康度や疲労度を評価する質問紙。

※調査方法:インターネットによるアンケート調査。18〜24歳の学生男女400名(幼少期に「カルピス」飲用経験のある人)

「カルピス」をつくった経験と心の健康度(WHO SUBI)の得点
「カルピス」をつくった経験と心の健康度(WHO SUBI)の得点

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発酵乳の香りによるリラックス効果の研究

発 酵乳の香りによる自律神経活動の変化

 

カルピス社は長年にわたり、乳酸菌や発酵乳に関する研究を続けてきました。最近の研究で、乳酸菌飲料のもととなる発酵乳の香りをラットに嗅がせることにより、香りが自律神経に働きかけ、リラックス効果をもたらすことを明らかにしました。ほかにも体のリズムを改善させたり、不安を和らげる働きがあることも分かってきています。これらの働きは人でも、ストレスで乱れた自律神経のバランスを改善するなど『癒やし』に役立つ可能性があります。今後も発酵乳が心とからだの健康に与える影響について、さらに研究を進めていきます。

 

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腸から脳に働きかける乳酸菌の研究

一般的な乳酸菌と「プレミアガセリ菌CP2305」の働きの違い

 

乳酸菌の整腸効果はすでに広く知られており、一般的に乳酸菌は生きて腸まで届き、悪玉菌を減らすことでおなかの調子を整える≠ニいうイメージが定着していますが、カルピス社の研究により、乳酸菌の菌体成分が整腸をはじめとしたさまざまな効果を示すことを確認しています。
『脳腸相関』により際立った整腸効果を示す、カルピス社保有の「プレミアガセリ菌CP2305」は、腸に定着し菌が腸を刺激することで迷走神経を通じて脳の働きに影響を与える乳酸菌です。これにより、便秘・下痢のどちらの症状にも改善効果が見られました。「プレミアガセリ菌CP2305」には整腸効果に加え、さまざまな応用の可能性が開けていくことが期待されています。今後も常識にとらわれない探求心で研究に取り組み、新たな可能性を追求していきます。


※ 脳腸相関:脳と腸が、自律神経やホルモンなどを介して相互に作用する双方向的な関連。

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健康に役立つ有用微生物の活用に向けて

カルピス社独自の発酵乳「カルピス酸乳」の研究に加えて、1980年代後半から腸内フローラの研究や機能性乳酸菌の探索研究に取り組んでいます。
私たちは、探索研究の中で見つけた保有菌の中から過剰なアレルギー反応を抑える作用をもつ「L-92乳酸菌」を見出し、さまざまな効果やそのメカニズムの研究を行っています。これまで「L-92乳酸菌」は、免疫細胞のバランスを整えることで、花粉症、通年性アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和することをヒト試験で明らかにしました。さらにインフルエンザの感染予防の可能性も示されています。これらの効果はいずれも、殺菌した「L-92乳酸菌」において確認されていることから、菌体を構成する成分が関与していると考えられます。これは、「L-92乳酸菌」が、ヨーグルトなどと異なり、低温で流通・保管しなくてもよいなど使い勝手が良く、幅広い製品に活用できる可能性を示しています。今後も、「L-92乳酸菌」のさまざまな可能性を追究していくとともに、健康に寄与できる商品開発にチャレンジしていきます。
また、私たちは、乳酸菌以外にも、ヒトのおなかの健康に役立つ微生物「C-3102株」についても研究を進めています。ヒトの腸管モデル装置で摂取した「C-3102株」のほとんどが生きたままで腸まで届いて、善玉菌のビフィズス菌を増やしてくれることが分かっており、実際にヒトを対象とした試験でも、腸内環境の改善が認められています。
乳酸菌をはじめとする有用微生物は、飲料やサプリメントとして手軽においしく私たちの生活に取り入れることができます。カルピス社では、その利点を活かし、人々の健康に役立たせるべく、新しい機能性乳酸菌や有用微生物の研究開発を進めていきます。

「L-92乳酸菌」顕微鏡写真
「L-92乳酸菌」顕微鏡写真
「C-3102株」コロニーの写真
「C-3102株」コロニーの写真

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健康な毎日を応援する商品を

カルピス社は、お客さまの健康意識や嗜好の変化を常にとらえ、心とからだの健康≠サポートするオリジナリティの高い商品を提供しています。
「カルピス酸乳/アミールS」は、血圧が高めの方に適した特定保健用食品(トクホ)として、1997年より発売。そのほかにも、食物繊維の働きにより糖の吸収を穏やかにする、食後の血糖値が気になる方に適したトクホのお茶「健茶王」や、カルピス社独自の乳酸菌を含む飲料「守る働く乳酸菌」を発売しています。これらの商品をより理解していただくため、ホームページ内にブランドサイトを設け、商品紹介や健康情報を発信しています。また、カルピス社独自の素材や技術を活用したサプリメントも、通信販売にてお届けしています。

※ 特定保健用食品(トクホ):身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含み有効性や安全性が科学的に証明され、消費者庁により特定の保健の用途の表示が許可された食品。

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新しい腸内フローラ解析技術を駆使した研究開発

人のおなかの中には数100種類100兆個もの腸内菌がすんでいます。これらの菌は腸内で群がって集合体を形成していることから「腸内フローラ(腸内菌叢)」と呼ばれています。近年、腸内フローラや菌の生成物は、人の健康と深くかかわっていることが明らかとなってきており、大きな注目を集めています。
カルピス社内にある分析受託機関「腸内フローララボラトリー」は、1987年に設立され、腸内フローラや菌の生成物の分析による腸内環境の評価を行っており、腸内環境に良い影響をもたらす食品の研究をサポートしています。
現在では、ゲノム配列を用いた新しい解析技術(メタゲノム解析)も開発され、肥満や糖尿病、自閉症などが腸内フローラと関係する可能性が報告されています。カルピス社でも、社内向けの技術としてメタゲノム解析を導入しました。
今後もさまざまな解析方法を活用し、腸内フローラと健康の関係解明に向けた研究を進め、人々の健康に役立つ製品の開発に貢献していきます。

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「ラクトトリペプチド」による血管柔軟性の改善効果

「ラクトトリペプチド」(VPP、IPP)の血管柔軟性の改善効果

カルピス社独自の発酵乳である「カルピス酸乳」※1 をマウスに与えることにより、寿命延長効果があることを1980年に解明しました。その後「カルピス酸乳」に血圧降下作用があり、さらにそのカギを握る成分が「ラクトトリペプチド」※2 であることを発見しました。この成分には、血管を柔軟にする作用があり更年期に起こる血管機能障害に対しても有用な可能性が認められ、動物試験による詳細な結果を2014年7月に日本動脈硬化学会で発表しました。2015年5月には「ラクトトリペプチド」含有素材に運動疲労抑制″用があることを確認しており、一層、健康機能の解明に向けて研究を進めていきます。


※1 「カルピス酸乳」:「カルピス」のもととなる発酵乳。脱脂した生乳に、「カルピス菌」(乳酸菌と酵母)を加えて乳酸発酵させたもの。 ※2 「ラクトトリペプチド(LTP)」:ペプチドはアミノ酸が2個以上つながったものの総称。「ラクトトリペプチド」は乳から生まれた3つのアミノ酸がつながった2種類のトリペプチド(VPP、IPP)の総称で、血圧降下作用が認められている。

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乳酸菌飲料<希釈タイプ>の継続的な飲用≠ェ高齢者の心の健康≠高める

カルピス社は乳酸菌飲料<希釈タイプ>の飲用が高齢者の心の健康≠ネどQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)に与える効果の検証を目的として、高齢化率が40%を超えている愛媛県上島町をモデルとした調査研究を進めてきました。
2012年の予備調査に続き、2013〜14年には乳酸菌飲料<希釈タイプ>を8週間飲んでもらう飲用期間と前後の非飲用期間を比較する24週間の本調査を実施しました。
健康関連のQOLに関するSF-8TMという質問票で評価した結果、8週間の飲用前後で、特に「全体的健康感」「心の健康」「日常役割機能(精神)」といった精神面のQOLに関する項目において有意にスコアが上昇し、さらに体調に関するアンケートからは、便秘の症状など、おなかの調子の改善も認められました。一方で、非飲用期間では変化がなかったことから、乳酸菌飲料<希釈タイプ>の継続的な飲用による効果を確認することができました。
今後も、高齢化や入居者が減少傾向にある都市部の大規模住宅団地など、調査の実施地域を拡大させ、検証を進めていきます。
※SF-8TM:米国で開発された健康関連のQOL(生活の質)を評価するための調査票。

8週間の飲用前後で、特に「全体的健康感」「心の健康」「日常役割機能(精神)」といった精神面・・・心の健康度が上がりました

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微生物や発酵に関する情報発信

『乳酸菌と発酵 Kin’s』

『乳酸菌と発酵 Kin's』

お取引先や社員向けに、乳酸菌や微生物についての話を分かりやすく楽しく伝えていくための情報誌『乳酸菌と発酵 Kin's』を、2009年度から発行しています。誌面では、乳酸菌に限らず幅広く『微生物=菌』について紹介していることから、Kin's(菌の〜)≠ニ名付けています。乳酸菌のホットな話題、さまざまな発酵食品の話、カルピス社の研究テーマなどを取り上げ、2013年度までの発行は12回になりました。また、これまで誌面で紹介してきたQ&Aを小冊子『乳酸菌なんでもQ&A』にまとめ、営業現場などで活用しています。

関連情報『乳酸菌と発酵 Kin's

 

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