エネルギー・原材料などの投入量(INPUT)と、廃棄物・CO2などの排出量(OUTPUT)を定量的に把握することで、事業活動が環境に与える影響を認識し、環境経営に役立てています。商品の開発から生産、そしてお客さまのもとにお届けし、リサイクルされるまでカルピス社のすべての活動を通じて限りある資源、エネルギーを大切に使い、環境負荷低減に取り組みます。


- 物流対応のモーダルシフト率35%以上の目標に対し、主要航路のコンテナの利用推進と東西バランスを考慮した生産と商品在庫移動を行い35.2%と目標を達成しました。
- 工場サイトのエネルギー原単位、CO2原単位は、環境中期計画の目標数値を下方修正して取り組みましたが、生産稼働率の向上により、2010年度の目標は達成しました。
- 2009年度達成できなかった販売不能品処分損および不要原材料処分損の削減は、需給の管理を徹底し目標を達成しました。
目標を達成できなかった主な項目
- 水原単位は、震災後の復旧作業時に水使用量が増加した影響で、わずかに目標は達成できませんでした。
- 本社ビルでの廃棄物の再資源化は、雑芥類の再資源化ルートが確立できなかった事と、廃棄物量が10%削減した結果、昨年より1.5ポイント下がりました。
●主な目標と実績
…達成 △…目標が実数の場合:乖離が10%未満、比率(%)の場合:乖離が10ポイント未満 ×…未達成
| 重点項目 | 2010年度目標 | 2010年度結果 | 評価 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ. 組織運営での環境経営 | |||
| 環境マネジメント システムの 維持・向上 |
ISO14001統合認証の維持・向上 内部環境監査の充実 海外関係会社で環境活動の取り組み推進 |
カルピスグループISO14001統合認証の維持 内部環境監査の実施 海外グループ会社で目標を掲げ環境活動を実施 |
|
| 環境教育・啓発 | 推進担当者会議の開催 | 推進担当者会議で生物多様性ワークショップを実施 | |
| Ⅱ. 事業活動での環境経営 | |||
| 容器包装の 環境配慮 |
容器・包装の環境配慮 | 「カルピス」紙容器用段ボールの軽量化 | |
| 物流での 環境配慮 |
モーダルシフト率35%以上 | 35.2% | |
| 販売での 環境配慮 |
商品による環境負荷低減 「カルスポリン」の使用畜種の拡大 「カルスポリン」の新規事業への利用 |
他畜種への試験を実施中 農業分野での利用拡大を試験中 |
|
| Ⅲ. 排出物の削減 | |||
| エネルギー、 CO2の削減 |
エネルギー原単位 年間合計 66.7L/kL以下 |
65.5L/kL | |
| CO2原単位 年間合計 129.5kg-CO2/kL以下 |
124.1kg-CO2/kL | ||
| 水使用量の削減 | 水原単位 年間合計 9.7m3/kL以下 |
9.8m3/kL | △ |
| 排水汚濁 負荷削減 |
排水処理設備出口 BOD・・・10ppm以下 全窒素・・・5ppm以下 |
BOD:2.2ppm、T-N:3.5ppm | |
| 排水原単位 7.2m3/kL以下 | 6.9m3/kL(前年比90.2%) | ||
| 廃棄物の削減 (工場) |
再資源化率100%維持 | 100%維持 | |
| 廃棄物の削減 (本社関連) |
本社ビル 再資源化率96%以上 | 94.6% | △ |
| 販売不能品 処分損、 不要原材料 処分損の削減 未出荷品の削減 |
販売不能品処分損、 不要原材料処分損の削減 |
予算比91.5% | |
| Ⅳ. 社会とのコミュニケーション | |||
| 環境報告、 環境情報受発信 |
CSRレポートの充実 | 『CSRレポート2010』の発行(7月末) 『エコプロダクツ2010』に出展 |
|
| 地域住民との対話 | クリーン活動への参加 | 各事業所にてクリーン活動実施 | |
集計期間・範囲:2009年、2010年本社、2工場、8支店、研究所、グループ会社含む
●環境会計
2010年度は、2009年度に比べ、アンモニア冷凍機更新のような大きな投資がなかったため投資額合計で569百万円、費用額合計で208百万円減少しています。
| 分 類 | 主な取り組みの内容 | 2009年度 | 2010年度 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 投資額 | 費用額 | 投資額 | 費用額 | |||
| 公害防止コスト | 排水処理施設増強・臭気防止対策・ボイラー管理など | 41 | 420 | 91 | 330 | |
| 地球環境保全 コスト |
省エネ型照明への切替・節水対応など | 609 | 440 | 42 | 367 | |
| 資源循環コスト | 廃棄物減容化設備導入、廃棄物再資源化費、人件費など | 31 | 199 | 1 | 182 | |
| 事業エリア内 コスト |
681 | 1,059 | 134 | 879 | ||
| 上・下流コスト | 容器包装リサイクル負担金など | 0 | 46 | 0 | 98 | |
| 管理活動コスト | 環境教育・情報開示・事業所緑化・美化活動など | 23 | 122 | 1 | 43 | |
| 研究開発コスト | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
| 社会活動コスト | クロメダカの寄贈などの地域貢献活動 | 0 | 3 | 0 | 3 | |
| 環境損傷対応 コスト |
地域損害の修復(大事故のみ) | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 合計 | 704 | 1,230 | 135 | 1,022 | ||
| 分類 | 総量 | 原単位 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 単位 | 2009年度 | 2010年度 | 前年差 | 単位 | 2009年度 | 2010年度 | 前年差 | |||
| 公害防止 | NOx 排出量 |
t | 27.5 | 28.0 | 0.5 | kg/kL | 0.09 | 0.09 | 0.0 | |
| SOx 排出量 |
t | 0.0 | 0.0 | 0.0 | kg/kL | 0.0 | 0.0 | 0.0 | ||
| 省エネルギー | CO2 排出量 |
t | 40,192 | 41,483 | 1,291 | kg/kL | 129.5 | 129.9 | 0.4 | |
| 燃料使用量 | kL | 11,791 | 12,818 | 1,027 | L/kL | 38.0 | 40.1 | 2.1 | ||
| 電力使用量 | 万kWh | 4,127 | 4,236 | 109 | kWh/kL | 132.9 | 132.6 | -0.3 | ||
| 資源循環 | 水使用量 | 万m3 | 307 | 314 | 7 | m3/kL | 9.9 | 9.8 | -0.1 | |
| 廃棄物 排出量 |
t | 6,627 | 6,851 | 224 | kg/kL | 21.3 | 21.4 | 0.1 | ||
| 再資源化率 | % | 99.9 | 99.9 | 0.0 | - | - | - | - | ||
●廃棄物管理
- ※
- PCB(ポリ塩化ビフェニル):1972年に製造が禁止された化学物質で、2016年までに処理が義務づけられています。
| 旧相模工場※ | 岡山工場 | 群馬工場 | |
|---|---|---|---|
| コンデンサー | 22 | 9 | 3 |
| 蛍光灯安定器 | 132 | 629 | 529 |
| 特高引込碍子 | 0 | 0 | 6 |
| 変圧器 | 2 | 2 | 0 |
- ※
- PRTR法:『特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律』
| 2008 | 2009 | 2010 | |
|---|---|---|---|
| 対象物質数 | 15 | 15 | 20 |
| 取扱量(kg) | 8,980 | 151 | 272 |
| 排出量(kg) | 196 | 151 | 272 |
| 移動量(kg) | 1 | 0 | 0 |
●環境監査
環境マネジメントシステムの外部審査として、2010年6月に(財)日本規格協会の定期維持審査を受け、引き続きISO14001認証を維持しています。審査の際に受けた観察事項2件の是正対応は完了しています。また、2010年度の内部環境監査は、11月〜12月にかけて、35箇所すべてを対象に実施しました。不適合事項0件、改善事項12件が挙げられ、環境マネジメントシステムの改善につなげています。


